未経験で介護職を目指す人のために大事な8つのこと

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介護 未経験

未経験から、介護職にチャレンジしようとお考えでしょうか?
ご存じのとおり、超高齢社会を迎えている現在、介護職のニーズは高く、未経験者の募集も積極的に行われています。
ここでは、未経験で介護職にチャレンジする際に、あらかじめ知っておきたいことをまとめてご紹介していきます。就職や転職をお考えになるにあたって、ぜひ、参考にしてください。

目次

1、介護業界の成り立ちと現状
2、介護職の仕事内容
3、雇用形態別の働き方
3-1、正社員
3-2、契約社員
3-3、派遣社員
3-4、パート・アルバイト
4、介護業界で応募先を探すときのポイント
4-1、優良事業者を選ぶ
4-2、優良事業者を選ぶポイント
5、介護職の求人を探す方法
5-1、ハローワーク
5-2、新聞
5-3、求人情報誌、求人サイト
6、応募する際に注意すること
6-1、履歴書について
6-2、職務経歴書について
6-3、志望動機、自己PRの例文
7、面接を受ける際に注意すること
7-1、服装
7-2、面接で聞かれること
7-3、志望動機の伝え方
7-4、転職理由の伝え方
7-5、フロアの見学
8、未経験で介護職にチャレンジした方の体験談
9、まとめ

1、介護業界の成り立ちと現状

まず、介護業界はまだ新しい業界であることを知っておきましょう。
2000年の介護保険制度の開始によって民間企業による介護サービスの提供が全面的に認められるようになり、一気に規模が拡大しました。そして、このときになって初めて「利益の追求」「業務効率化」「サービス業」などの考え方が業界内に持ち込まれるようになりました。

介護業界の規模を表す数字として使われる介護保険の総費用は、2014年度の当初予算10兆円。2000年度の3.6兆円から、業界規模は右肩上がりに推移しています。
※業界規模の推移については、こちらのページをご覧ください。
http://helpmanjapan.com/article/2635

そうした中で、新たな産業である介護業界は「人手不足である」という認識と景気の悪化とが相まって、多くの未経験者が介護市場へと流入しました。
そして、その結果として起こったのが、定着率の悪化です。
介護の仕事をよく知らない多くの転職者が安易に職に就き、「仕事がきつい」「給料が安い」といった理由で次々と辞めていくという事態が起こりました。

まだまだ新しい業界として改革の途にある介護業界ですが、現状、人材の定着を図るための取り組みも積極的に行われはじめています。それと同時に、採用にあたっては「すぐに辞めてしまわないか」といった点をチェックされます。
介護業界に限ったことではありませんが、入社した先で「がんばる意欲」を重視されますので、「なぜ介護の仕事をしたいのか」について、まずは自分の意思を明確にした上で転職活動に臨みましょう。

2、介護職の仕事内容

介護職の仕事は、高齢者やサポートを必要としている人々の身の回りの生活を支援することです。
仕事の場としては、利用者の自宅や老人ホーム、デイサービスなどの施設があります。
無資格でも働ける仕事もあり、働きながら資格の取得を目指すこともできます。
介護福祉士、社会福祉士、ケアマネジャーなどの資格を取得することで、それぞれに専門領域でのステップアップをはかることが可能です。

介護士のキャリアステップについて、詳しくはこちらのページもご覧ください。
(※「介護士になるには知っておきたい資格、給料、キャリアパス」)

3、雇用形態別の働き方

3-1、正社員

未経験、無資格でも、正社員として募集を行っている事業者は多くあります。
月給17~20万円程度からのスタートになることが多く、大抵の場合がシフト制での勤務となります。事業者によって各種手当や昇給、賞与、退職金などの待遇は異なりますが、社会保険は通常完備されています。
現場の施設スタッフから仕事を始め、能力に応じてリーダー、施設長、本部での業務などへのキャリアアップ、キャリアチェンジが可能になります。

3-2、契約社員

契約社員の場合、一定期間での契約更新が行われます。
契約期間は、基本的には最長で5年とされており、5年を超えて契約の更新がなされた場合には、労働者からの申し込みで無期労働契約に転換できます。
契約期間が満了し、引き続いての更新がなされなかった場合には転職することが必要になりますので、長く同じ場所で働き続けたい方は、正社員での就業を目指したほうがよいでしょう。
ただし、契約社員から正社員への登用を行っている事業者も多くあります。

勤務形態としては、「常勤」と「非常勤」があります。
「常勤」の場合は月給制、「非常勤」の場合は日給制や時給制であることが多いです。
事業者にもよりますが、即戦力が求められるために、募集が有資格者に限定されている場合もあります。

3-3、派遣社員

派遣社員の場合、給与は時給制になります。
未経験の場合、1,000円前後の時給からスタートになることが多いです。
勤務形態としては週2~3日の限定勤務や、フルタイムでの勤務があります。

派遣社員には「有期雇用派遣」と「無期雇用派遣」があります。
「有期雇用派遣」の場合は同一の業務で最長3年という雇用期間の制限があり、「無期雇用派遣」では雇用期間の制限はありません。
「無期雇用派遣」の場合は同じ事業所で長く働き続けることができますが、「有期雇用派遣」の場合は3年が経過したところで契約が終了になるか、直接雇用あるいは無期雇用への変更が行われることになります。
また、紹介予定派遣として、正社員への登用を前提とした募集もあります。

3-4、パート・アルバイト

パート・アルバイトの場合、自分の都合によって勤務日数や時間を選択できる点が一番のメリットです。週に1日、1時間の勤務から可能な事業所などもあります。
通常は時給制で、800~1,500円程度、経験や資格の有無、与えられる業務内容によって幅があります。

多くの場合、一定の契約期間を定めての雇用契約がなされます。この場合も契約社員と同様に、5年を超えて契約の更新がなされた場合には労働者からの申し込みで無期雇用契約へと変更することが可能です。
自由に働けることから、パート・アルバイトとして10年、20年と長期にわたって同じ場所で働き続ける方も多くいます。

4、介護業界で応募先を探すときのポイント

4-1、優良事業者を選ぶ

転職先を選ぶポイントは、自分のやりたい仕事ができるかどうか、待遇などの条件面で希望に合致しているかどうかの2点と、もうひとつ、応募先が優良な事業者であるかどうかを確かめる必要があります。

下記の表は、離職率別に見た事業所の割合です。
約半数の事業所で離職率10%未満と低い数字でありながら、30%を超える離職率の事業所も全体の20.9%は存在しています。
離職率の高い事業所が必ずしも働きにくい環境にあるとは限りませんが、現在、待遇面の改善、教育・研修の充実、希望を踏まえた上での勤務時間調整など、各事業所で独自に就労環境を整えるべく努力をしています。
そうした中で、介護職員に長く働いてもらうためにさまざまな取り組みを積極的に行っている事業所と、手を打てていない事業所との二極化が進んでいるのが現状です。

介護 未経験 離職率のグラフ
※出典:公益財団法人介護労働安定センターによる平成25年度介護労働実態調査

平成25年度の厚生労働省の調査結果によると、介護サービスに関わる事業所・施設の数は、全国で約15万となっており、この中には環境の整った事業所もあれば、そうでない事業所もあります。
介護業界に限ったことではありませんが、多くの選択肢がある中から応募先を選ぶにあたって、働きやすい環境であるかどうかは事前に調べておく必要があります。

4-2、優良事業者を選ぶポイント

優良事業者を選ぶ際のポイントは、5つあります。

1.「らしさ」がわかる

例えば「地域でNo.1のサービスを目指す!」「ホームは入居者の家だと思い、『ケアプラン』ではなく『生活プラン』を考える」など、その事業者としてのこだわりが示されているかどうか、また、そのこだわりを実現するための努力をしているかどうかに注目しましょう。
この事業者固有のこだわりに魅力を感じるか否かで、自分がそこで働きたいか否かを考えられます。

2.ビジョンが明確に示されている

「5年後、10年後の未来に、どのような姿を目指しているか」のビジョンが示されているかどうかに注目しましょう。
その場しのぎの運営ではなく、未来のビジョンに向けて努力している事業者であることが確認できたら、そのビジョンに共感して一緒に頑張っていきたいと思えるかを考えてみてください。

3.改善・改革・チャレンジに積極的

具体的に、どのような改革に取り組んでいるかを確かめましょう。
たとえ現状になんらかのマイナス面を抱えていたとしても、改善・改革の努力を続けている事業者は確実に変化していきます。
改革に積極的な事業者は、働くスタッフたちの意見にもきちんと耳を傾ける姿勢を持っているはずです。

4.方針が明確で徹底している

理念や方針が明確で、その理念・方針を具現化するための行動までが一貫しているかをチェックしましょう。
例えば「あいさつを大事にする」という理念でありながら、スタッフはほとんどあいさつをしていない、という場合には一貫性がないと判断できます。
処遇や待遇よりも、この理念に共感できて理念の具現化に向けて一緒に努力していけるかどうかが、実は大切なポイントです。

5.人材育成に注力している

OJT以外の研修や教育システムが整っているかどうかを確認しましょう。
特に、一般学生を積極的に採用している事業者では、しっかりとした研修制度を整えているところが多いです。
転職後すぐの育成・教育だけでなく、段階的に専門職としてどのように成長していけるか、考えてみましょう。

以上のポイントを踏まえて、ご自身に合った転職先を見つけてください。
この際、単独の事業者に狙いを絞るのではなく、いくつかの事業者を比較検討されることをおすすめします。

ハローワークの窓口や他の転職サポートを行っている企業では、事業者の評判についても教えてくれます。転職を考える際には、ぜひ利用してください。
また、CB net Care(http://www.cabrain.net/care/)などの口コミサイトでも、事業者の評判の良し悪しについて書かれています。不特定多数からの書き込みであるため情報の真偽については判断しなくてはなりませんが、気になる応募先を見つけた際には確認してみるとよいかもしれません。

5、介護職の求人を探す方法

介護職の求人情報は、ハローワークや新聞、求人サイトなどで探すことができます。
それぞれ、どのような特徴があるのかをまとめました。

5-1、ハローワーク

ハローワークでは、公的施設から民間企業の経営する施設まで、幅広い求人情報を取り扱っています。
お住まいの地域に拠点がありますので、窓口で相談することができます。
また、インターネットからでも情報の検索が可能です。希望する職種の欄を選択してから検索すると、職種を絞った検索ができます。
https://www.hellowork.go.jp/servicef/130020.do?action=initDisp&screenId=130020

5-2、新聞

新聞の求人欄や、折り込みチラシに求人が掲載されています。
地域に密着した情報が多く、医療法人や民間企業の経営する施設の求人が多く載せられています。
それぞれ、折り込みチラシのほかにWebサイトも開設されていますので、以下にいくつかのサイトをご紹介します。

◇yumex net(ユメックスネット)
http://yumexnet.jp/
未経験者歓迎の求人も多く掲載されています。子育てから手が離れた40代以上の女性向けの案件も多いようです。

◇クリエイト ジョブターミナル(転職求人サイト)
http://www.job-terminal.com/
正社員に特化した転職サイトです。地域密着をコンセプトにしているため、エリアごとに求人を探せます。

◇クリエイト バイトジャングル(アルバイト・パート求人サイト)
https://www.arbeit-jungle.com/
アルバイト、パートの求人情報が掲載されています。地域密着をコンセプトにしているため、エリアごとに求人を探せます。

5-3、求人情報誌、求人サイト

求人情報誌や求人サイトでは、希望の地域で求人情報を探すことができます。
医療法人や民間の企業の経営する施設の求人が多く載せられています。
いくつかの情報誌やサイトをご紹介します。

◇タウンワーク(フリーペーパーとWebサイトがあります)
http://townwork.net/
アルバイト、パート、正社員等の情報が掲載されている日本最大級の求人媒体です。介護業界に特化しているわけではなく、幅広い求人情報が掲載されています。

◇an(フリーペーパーと有料求人誌、Webサイトがあります)
http://weban.jp/
アルバイト、パートの情報が掲載されています。介護業界に特化しているわけではなく、幅広い求人情報が掲載されています。

◇介護求人検索
https://job.helpmanjapan.com/
ネットを使って求人情報を探すのが苦手な人向けに、見やすい画面が特徴です。

◇ベネッセMCM
http://kaigo.benesse-mcm.jp/
介護事業も展開しているベネッセグループの求人情報サービスです。登録制で、ライフスタイルに合わせた仕事を担当者から提案してもらえます。ベネッセの運営している老人ホームについてを詳しく知ることができます。

◇MC介護のお仕事
http://mc-kaigo.net/
求人案件の80%が非公開であることが特徴です。会員登録をすると、専任のキャリアコンサルタントにさまざまな相談をすることができます。

◇介護求人ナビ
http://www.kaigo-kyuujin.com/
介護職専門の求人サイトで、全国約50,000件の求人情報が掲載されています。

◇カイゴジョブ
http://www.kaigojob.com/
介護・福祉業界を専門にした、20~40代の求職者が多く利用していることが特徴とされているサイトです。ネットを使って求人情報を探すのが苦手な人向けに、電話での求人相談も可能です。転職フェアなども開催しています。

◇e介護転職
http://www.ekaigotenshoku.com/
介護・福祉業界を専門にした求人サイトです。会員登録をせずに応募や問い合わせを行うこともできます。

6、応募する際に注意すること

応募する際に必要となる履歴書、職務経歴書について、気をつけなければならないポイントをご紹介します。

6-1、履歴書について

介護 未経験 表1

6-2、職務経歴書について

介護 未経験 表2

6-3、志望動機、自己PRの例文

履歴書、職務経歴書を書く際の、志望動機と自己PRの例文を掲載します。
自身の経験や体験を交えて、応募先に魅力を感じた点を具体的に書くことを心がけるとよいでしょう。

<志望動機を書くときのポイント>
・応募先の特徴や魅力を感じた点を具体的に記入し、これまでの経験や自分の性格を応募先でどのように活かしたいのか、どのように活かせるのかを書くとよいでしょう。
・異業界から介護業界を志望する理由についても、忘れずに記入しましょう。

【例文】
人と接する仕事をしたいと思い営業の仕事をしてきましたが、祖母の在宅介護を3年間経験したことから、介護業界での仕事に就きたいと考えるようになりました。貴社を志望した理由は、「心が通い合うサービス」という理念と、さまざまな研修を通じて介護職としてのスキルアップをはかっていける環境がある点に魅力を感じたためです。
現在は介護職員初任者研修を受講中で、将来的には介護福祉士の資格取得にも挑戦したいと思っています。
未経験ではありますが、祖母の在宅介護を通じて得られた経験を活かし、他の業務についても積極的に学んでいきたいと考えています。「心が通い合うサービス」を提供するために、笑顔と思いやり、そして利用者の方々への敬意を忘れずに精一杯努力してまいります。

<自己PRを書くときのポイント>
・どのような仕事を担当して、どのような実績を挙げたのか。具体的な数字を挙げて実績を説明しましょう。
・自分で長所である、あるいは優れていると思っている点についても、「どのような経験をしたために、どのような能力を身につけたのか」という説明の仕方をすると、説得力が増します。
・これまでの経験を、応募先でどのように活かせるのかを記入するとよいでしょう。

【例文】
営業の仕事を通じて、3度のMVP受賞を経験しました。既存顧客向けの提案営業を行っていましたが、「お客さまの求めていることは何か」を常に考えた上での提案を行っていたために2期連続で120%達成という高い目標達成を実現できたと自負しています。
「相手の求めていることは何か」を考えることは介護の仕事をする上でも欠かせない姿勢であり、貴社の掲げる「心が通い合うサービス」という理念にも通じるのではないでしょうか。
異業界からの転職ですが、3年にわたって祖母の食事や排泄の介護を手伝った経験を活かせるとともに、主たる介護者であった母の姿を間近で目にしていたことから、高齢者を抱えた介護者の気持ちに寄り添った応対ができると思っています。

7、面接を受ける際に注意すること

面接を受ける際に注意するポイントをまとめました。

7-1、服装

面接時には、スーツを着用していくとよいでしょう。
ただし、事業所によっては私服でもOKというところもあります。
その際は、カジュアルになりすぎないように襟のついたシャツやジャケットなどを着用し、清潔感を心がけましょう。結婚指輪以外のアクセサリーはつけないほうがよいです。
私服OKのところでも、ジーンズやサンダルで面接に向かうのはNGです。

7-2、面接で聞かれること

「志望動機」「自己PR」は、ほとんどの場合で必ず聞かれる質問です。転職の場合、「退職理由」もよく尋ねられます。
また、「介護について」を質問されることもありますが、これは応募者の価値観を知るための質問です。「介護とは、どのような仕事だと思うか」「介護で大切なことは何だと思うか」などを尋ねられます。
例えば、「サポートを必要としている方々の尊厳やプライバシーを守りながら、不便や不自由を解消する手助けをする仕事だと思う」「相手の心の負担にならないようにする」「押しつけでない思いやりを持つ」など、この質問に正解はありませんので、ご自身の考えを伝えられるようにあらかじめ考えておきましょう。
それ以外に、「希望条件」として「いつから勤務できるか」「残業は可能か」「夜勤は可能か」などの質問もあります。

これらの質問にきちんと答えることも大切ですが、中でも重要なのが「何か聞きたいことはありますか」と問われた際にどういった質問をするかです。
「もし、自分がこの事業所に入社できたら」という観点で、あらかじめ調べておいた情報ではわからなかったことを率直に質問しましょう。
例えば、段階に応じた教育研修はきちんと受けられるのか、キャリアパスはどうなのか、一緒に働く仲間たちはどのような人々なのか、気になることはたくさんあるはずです。
面接は、入社するよりも前に雇用主となる事業者と直接の会話ができる唯一のチャンスです。疑問点や不安点は、このときにしっかりと解消しておきましょう。

7-3、志望動機の伝え方

「なぜ、ここで働きたいのか」という質問ですので、応募先の特徴や魅力などを把握しておいて、具体的に答える必要があります。
「介護の仕事をしたいので、働く場所はどこでもいい」といった回答はNGです。
介護の仕事をしたい理由に加えて、応募先を希望する理由をしっかりと考えておきましょう。
これまでの経験を交えながら、「自分の○○を、この施設の○○なところに活かせると思ったため」といったように具体的に答えられるとよいでしょう。
その上で、未経験でも学んでいく意欲があることをアピールできるとベストです。

7-4、転職理由の伝え方

転職の場合、前職の退職理由を尋ねられることが多いのですが、その際はたとえ事実であったとしても、ネガティブな理由をそのまま伝えるのは避けましょう。
転職を考えた理由として「前職では人間関係がうまくいかなかったから」「上司に不満があったから」「正当な評価を受けられなかったから」などと述べると、「同じ理由で辞めてしまうのではないか……」と採用担当者に思われてしまいます。
したがって、介護の仕事に転職することで「何をしたいと思ったか」「どんなことを学び、身につけたいと思ったか」「どんな将来像を目指しているのか」といったポジティブな理由を伝えるとよいでしょう。

7-5、フロアの見学

面接時に、フロアを見学させてもらえるようにお願いしましょう。
面接担当者は現場スタッフではない場合がほとんどですし、来客用のスペースに訪れただけでは施設の全体像はわかりません。実際に働いている人たちの雰囲気を見ることで、自分がその場所で働いたときにどうなるだろうかと、イメージすることができます。
例えば、フロア内の臭いで清潔にしているかどうかがわかりますし、スタッフたちが笑顔で利用者と接しているかどうか、気持ちのいいあいさつをしているかどうかで、余裕を持って働けるか環境なのかを見極めることができます。

8、未経験で介護職にチャレンジした方の体験談

実際に、未経験から介護職に転職された方の体験談をご紹介します。

<Aさん 2014年9月に転職 介護付き有料老人ホーム勤務>
◇転職した理由は?
前職で見失っていた「やりがい」や「目標」を得られる仕事をしたいと考えたためです。

◇介護業界を選んだ理由は?
現場のスタッフやケアマネジャーなど職種の幅が広く、やる気があれば上のポジションへと上がっていける業界だと知ったためです。
正直なところ、介護業界に最初はあまり良いイメージがありませんでした。ですが、とにかく「やる気」と「熱意」を持った人々が多く働いていると感じて、チャレンジしてみようと思いました。

◇入社先の事業者に決めた理由は?
長く続けていきたいので、最初に入社する事業者は大切だと思いました。そのため、導入研修やOJTが充実しているところを探しました。

◇入社前に不安だったことは?
今まで高齢者の方と接する機会もなく、未経験なので、何もわからないところからのスタートでした。
不安ばかりだったのですが、初任者研修では周囲に未経験者が多く、安心しました。
一緒に勉強した方々は皆やる気と熱意を持っていて、覚えなくてはならないことがたくさんある中でも、モチベーションにつながりました。

◇前職の経験を活かせたか?
介護職は利用者と直接触れ合う仕事なので、何よりもまずコミュニケーション力が必要な仕事です。営業をしていたので、そのときに磨いたコミュニケーションスキルは活かせていると思います。

◇仕事のやりがいは?
とてもやりがいのある仕事なのは、間違いないです。
中でも、利用者と直接触れ合えることが、やっぱり一番のやりがいです。世間話をするのも楽しいし、「ありがとう」と感謝の言葉を直接もらえるとうれしくなります。

◇これからの目標は?
3年経ったら、介護福祉士の資格を取りたいと思っています。
将来的には、ホームから必要とされるような人材になり、ホームを引っ張っていく存在になりたいです。

9、まとめ

未経験から介護職に応募する前に、まずは「なぜこの仕事をしたいのか」という自分自身の考えを、しっかりと言語化しておく必要があります。それと同時に、雇用形態や勤務地、給与、待遇などの面で絶対に譲れないポイントを、あらかじめ考えておきましょう。
初めからひとつの事業者に狙いを絞るのではなく、いくつかの選択肢を持っておくと、比較することができるのでおすすめです。

ハローワークや転職サイトを使って応募先を探す際には、未経験でも可能になっているか、資格が必須になっているかどうか、募集要項をきちんと確認してから応募してください。
職場見学会などを開催している事業所もありますので、機会があれば積極的に訪問してみましょう。

 

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