一目でわかる! ケアマネジャーの合格率と難易度

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ケアマネージャー 合格率

「ケアマネジャー(介護支援専門員)になりたい!」と一念発起して勉強を始めようとしている方も、現在試験勉強の真っ最中の方も、気になるのはやはり合格率と難易度ではないでしょうか。そして、自分の頑張りがどこまで通用するのか、少しでも合格率を上げるために知っておくべきことはあるのか。真剣に取り組んでいるからこそ、些細な情報も聞き逃したくないと思うものです。

ここでは、ケアマネジャー試験(介護支援専門員実務研修受講試験)の合格率と難易度を一挙にご紹介します。試験対策としてぜひ活用してください。

目次

1、ケアマネジャーの合格率
1-1、過去5年間の合格率
1-2、年度別・都道府県別の合格率と職種別合格率
2、ケアマネジャーの試験概要
2-1、ケアマネジャーの合格基準と問題数
2-2、東京都介護支援専門員実務研修受講試験の概要
3、ケアマネジャーの試験勉強
3-1、効率的な勉強のコツ
3-2、過去問について
4、まとめ

1、ケアマネジャーの合格率

1-1、過去5年間の合格率

1998年度より始まったケアマネジャーの試験も、2015年で第18回となります。高齢化社会がどんどん進む中、資格に興味を持つ若い世代が増加。その一方で、ここ数年間の合格率は20%以下と、第1回の44%からずいぶん下降してしまいました。

第13回(2010<平成22>年度)から第17回(2014<平成26>年度)までの受験者数と合格率の詳細は下記の通りです。

合格率

出典:合格オンライン(介護支援専門員情報サイト)「ケアマネ試験・合格率・合格発表(データ)
※第17回の試験結果については、2014年12月11日時点の数値

合格率が年々下がっている理由は、さまざまな憶測が飛び交っているものの、はっきりとしていません。ただ、介護保険制度が始まった当初は、「とにかくケアマネジャーの人数が必要だった」ために、合格基準がそれほど厳しくなかったのではないかと考えられています。

とはいえ、近年はケアマネジャーの質の低下が問題視され、2015年度から試験免除の廃止や問題数の増加など、試験内容が厳しくなりました。合格率が下がった理由が、「良い人材を育てるための厳正な審査の結果」との意見も、間違いではないのかもしれません。

今後は、合格率が10%まで下降するかもしれないといわれるケアマネジャー試験。傾向と対策を踏まえつつ、試験に臨んでいきましょう。

1-2、年度別・都道府県別の合格率と職種別合格率

【年度別・都道府県別合格率と全国ランキング】

下記の表は、厚生労働省より発表された各年度の「ケアマネジャー試験受験者数」と「合格者数(第17回のみ2014年12月11日時点の調査結果)」から算出した、各都道府県別の合格率です。

都道府県別合格率

出典:合格オンライン(介護支援専門員情報サイト)「ケアマネ試験・合格率・合格発表(データ)」
http://goukaku-on-line.sakura.ne.jp/wp3/top/data1/
※青く塗りつぶした枠は、各年度の上位3位

表を見ると、愛知県が常にトップ3をキープし、埼玉県、東京都、神奈川県、山口県なども上位の順位を保っているのがわかります。

国家資格ではなく、あくまで公的資格であるケアマネジャー試験は、もともと都道府県別に合格を決める「基準点」がばらばらでした。例えば、同じ試験で同じ点数を取っても、東京都では試験に落ちて、埼玉県では合格するといった事態が起こりえたのです。

基準点を全国で統一した現在では、合格率に影響する都道府県別の違いはなくなりました。しかし、もしかしたら合格率の高い都道府県の勉強法には、合格のヒントになる何かがあるのかもしれません。

なお、基準点の詳細については「ケアマネジャーの試験概要」にてご説明します。

【職種別合格率】

基本的に「職種別の合格人数」は発表されるものの、「職種別の合格率」は発表されません。しかし、ここでは2014年度の「職種別試験受験者数」が発表されている三重県のデータをもとに、「職種別試験合格者数」と照らし合わせた合格率をまとめました。

なお、全国の「職種の構成比率=全体の受験者数の内、それぞれの職種が何人いたかの比率」は、毎年ほとんど変動はありません。各都道府県の受験者数の比率も大きく変わらないと仮定し、参考にしてみてください。

三重県ケアマネージャー試験 合格率

上記の表は、欠席者も含めたすべての受験対象者数をもとに計算。複数の資格を持つ方は、それぞれの資格の人数に重複して計上されているため、実際の受験者数と合格者数とは異なります。当日の欠席者と重複者を除く、「2014年度 三重県ケアマネジャー試験」の実際の受験者数は2,909人。そのうち、合格者は483人、合格率は18.4%でした。

2、ケアマネジャーの試験概要

2-1、ケアマネジャーの合格基準と問題数

【合格基準】

「合格基準点」とは、「試験ではこの点数は取ってほしい」と試験運営者側が考えている点数のこと。介護支援分野、保健医療福祉サービス分野の区分ごとに、正答率70%を基準とし、問題の難易度で補正されるため、毎年少しずつ点数が違います。

下記の表に、過去5年間の合格基準点と、それによる合格率をまとめました。

合格基準点

表を見てお気づきでしょうか。2014年度の試験までは、ケアマネジャー試験の合格には、職業別に異なる試験内容の受験と正答数が必要でした。医療知識が豊富な医師や看護師は、医療に関する問題、介護福祉士には福祉の問題が免除されていたためです。

しかし、2015年度の試験からは解答免除制が廃止されます。職業別に区別されることなく、すべての人がすべての問題を解く試験に見直されました。

【問題数と出題方法】

●問題数(2015年度より改訂)
60問(介護支援分野25問、保健医療福祉サービス分野35問)。試験時間は120分です。

●出題方法
質問に対する5つの答えの中から、いくつかの正解を選択する「五肢複択方式」。解答方法はマークシート方式です。

2-2、東京都介護支援専門員実務研修受講試験の概要

【試験日】 10月中~下旬頃
【試験地】 東京都
【受験申込期間】 6月上旬~7月上旬 ※当日消印有効
【受験申込方法】 簡易書留による郵送のみ

【受験資格】保健・福祉・医療分野で、原則として5年以上かつ900日以上(該当する国家資格などを有しない場合は10年以上かつ1,800日以上)の実務経験を有する者など
【試験科目】
■介護支援分野
介護保険制度の基礎知識
要介護認定などの基礎知識
居宅・施設サービス計画の基礎知識など

■保健医療福祉・サービス分野
保健医療サービスの知識など(基礎)
保健医療サービスの知識など(総合)
福祉サービスの知識など

【合格発表】12月上旬
【受験料】 9,200円
【詳細情報】 東京都介護支援専門員実務研修受講試験
http://www.fukushizaidan.jp/htm/005kaigo/05care_1.html

3、ケアマネジャーの試験勉強

3-1、効率的な勉強のコツ

ケアマネジャー試験を受ける人の多くは、仕事をしながら受験勉強をしている人がほとんど。そんな忙しい毎日に、できるだけ効率的に勉強する3つのコツをお教えします。

1.まずは大まかに「ケアマネジャー試験の全体像」を理解する

試験勉強を始めても、なかなか長続きしないという人の多くは、何がどうわからないかがわからないから。よく考えてみると、前知識もない状態で、理解できない知識を覚えられないのは当然なのです。まずは「ケアマネジャー試験の全体像」を大まかな情報として理解していきましょう。

そこで、オススメしたいテキストが「7日間完成ケアマネジャー試験合格塾〈六訂基本テキスト対応〉」。タイトル通り、7日間で覚えられるほど、試験の内容が簡潔にまとめられているところがポイントです。

3日で介護支援、2日間で医療保険、1日で福祉サービス。最後の1日に模試を行い、おさらいできます。このテキスト勉強中に、

・少しでもわからなかった用語や制度名
・苦手だと思った制度やややこしいと思った施設
・この分野は問題なく解けると思った質問

を必ず書き出しておきましょう。これだけで、今後の勉強の効率が格段に上がります。

2.基礎をおろそかにしない

テキストの基礎的なページほど、とばし読みしてしまうのは人の性かもしれません。しかし、ケアマネジャー試験においてはここが一番大事です。当然のように知っている気になっている基礎こそ、繰り返し読み返していきましょう。
苦手だと思う問題に対し、基礎問題がどのように関係してくるのか。苦手な問題の答えとの関連性を考えながら覚えていくと、ケアマネジャー全体への理解力が高まっていきます。

3.参考書やテキストをまとめるのではなく、問題集と併用する

世の中にはたくさんのケアマネジャー試験のテキストがありますが、まず手に入れてほしいのが長寿社会開発センターの「[七訂]介護支援専門員基本テキスト」。ケアマネジャーの試験はこのテキストからほぼすべての問題が出題されているためです。

とはいえ、このテキストは文字がびっしりと書かれた分厚い本でから、すべてを読み込むのは至難の業。さらに、「読んでからノートにまとめる」勉強法を繰り返していてはいくら時間があっても足りません。

そこでおすすめしたいのが、晶文社の「ケアマネジャー基本問題集’15」上・下巻と合わせて使う勉強法です。この問題集には問題ごとに、基本テキストの何ページに書かれた内容かが記載されているため、調べる時間がかなり短縮されます。

なお、どのようなテキストを購入するにしても、必ず試験を受ける年に改訂した最新のテキストを手に入れてください。2015年は「地域包括ケアシステム」や「医療と介護の連携」に国がかなりの力を入れています。試験内容にも組み込まれる可能性がありますので、よく理解を深めておきましょう。

3-2、過去問について

過去問題の役割は、「苦手問題のチェックと出題傾向の把握」です。何度も繰り返し挑戦するのではなく、ある程度知識がついてきたと思ったときに挑戦してみましょう。
オススメの過去問題集は中央法規出版の「ケアマネジャー試験 過去問解説集2015」。過去問題と解説が一緒になっているため、苦手な問題の強化がしやすいはずです。

また、仕事の合間や試験直前の苦手強化には、中央法規出版の「ケアマネジャー試験 過去問一問一答パーフェクトガイド2015」がオススメ。この問題集は、ケアマネジャー試験の5肢複択問題の選択肢5個を分解し、重要な選択肢を分野ごとに分けてピックアップ。何がわかっていないのか、細かい分類に分けてサラリとおさらいできるのがいいところです。

4、まとめ

ケアマネジャーの試験は、試験勉強で得た知識がすべて実務に影響してきます。まずは、「試験だから勉強する」のではなく「こんなケアマネジャーになりたいから、どんな知識も無駄にしない」というモチベーションを大切にしましょう。

どうしても勉強に気持ちが入らないときは、無理にテキストと睨めっこせず、人と話したり現場の空気を感じに行ったりして気分転換をしてみてください。どうしても理解できなかった試験内容が、突然腑に落ちるかもしれません。

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